日本CRO協会 国内CRO協会会員の2020年業績を発表
一般社団法人日本CRO協会 (東京都中央区、会長: 植松尚 / 以下、日本CRO協会)は、同協会会員31社に対して2020年(1月~12月)の業績を調査し、このたび、以下のとおり調査結果をまとめました。 2020年の日本のCRO業界の総売上高(同協会会員31社の合計値)は、1,866.6億円で、昨年同期の1,949.9億円に対して4.3%の減少となりました。総売上高に占める医薬品開発関連業務の売上は全体の84.1%であり、昨年同期比161.4億円(9.3%)減の1,569.3億円となりましたが、医療機器等は13.9億円(26.9%)増加となりました。また、その他領域は会員の合併などを含む影響で73.8億円(82.4%)増加しました。医薬品/医療機器/再生医療等製品/食品関連/臨床研究の合計売上は157.9億円、8.5%減少し、1,704.4億円となりました。 医薬品/医療機器/再生医療等製品/食品関連/臨床研究の中で売上の約半分を占めるモニタリング業務は、8.6%減の940.4億円、統計解析/データマネジメントは15.7%減の248.0億円、安全性に関するファーマコヴィジランス(GVP)関連業務は、2.4%減の158.1億円でした。臨床研究業務は23.6%減少し40.4億円となりました。その他業務(監査含む)が2.1%減の245.4億円を占めました。 医薬品業務のフェーズ別売上では、フェーズI~IIIが、前年同期の1,006.7億円から7.5%減の931.5億円、製造販売後調査等は144.3億円で前年から20.1%減少、一方、製造販売後臨床試験は88.8%増で42.7億円となりました。その他の業務で、受託業務の内容ではコンサルティングが増加傾向にあります。 総従業員数は、17,628人で、359人増加。協会所属のCRA* (QC含む)は50人増加し7,035人となりました。 薬事コンサルティング、メディカルライティングは増加、データマネジメント/統計解析、ファーマコヴィジランス(GVP)関連の従業員は減少しました。 *CRA: 治験開発モニター モニタリング業務における疾病領域別プロジェクト数で多かったのは昨年同様腫瘍で、続いて中枢神経系、代謝性疾患の順となっています。マルチナショナルスタディーは41.0%の割合となっています。 モニタリング業務のフェーズ別割合はフェーズIとIIが増加、フェーズIIIが減少しました。 なお、2020年の総売上高は、新型コロナウィルス拡大に伴うプロジェクトの延期・中止などの影響により減少(前年比-4.3%)しましたが、2021年の総売上高予想(31社中23社の回答集計)は前年比108%と増加となっています。 日本CRO協会は、今後とも、患者様に一日でも早く新薬をお届けするために、製薬企業をはじめ医療・医薬品業界に対して、会員各社と一丸となって、医薬品開発プロセスの専門的なノウハウと品質の高いソリューションサービスを提供してまいります。
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