日本CRO協会 国内CRO協会会員の2021年業績を発表
一般社団法人日本CRO協会 (東京都中央区、会長: 植松尚 / 以下、日本CRO協会)は、同協会会員31社に対して2021年(1月~12月)の業績を調査し、このたび、以下のとおり調査結果をまとめました。 2021年の日本のCRO業界の総売上高(同協会会員31社の合計値)は、2,255.6億円で、昨年同期の1,866.6億円に対して20.8%の増加となりました。総売上高に占める医薬品業務の売上は全体の83.8%であり、昨年同期比320.9億円(20.5%)増の1,890.2億円となり、医療機器等は2.5億円(3.9%)増加となりました。再生医療等製品は3.5億円(12.3%)増、、その他領域は49.0億円(30.0%)増加しました。医薬品/医療機器/再生医療等製品/食品関連/臨床研究の合計売上は359.2億円、21.1%増加し、2,063.6億円となりました。 医薬品/医療機器/再生医療等製品/食品関連/臨床研究の中で売上の約半分を占めるモニタリング業務は、11.8%増の1,051.7億円、データマネジメント/統計解析は21.9%増の302.3億円、登録・データセンター業務が54.8%増で27.2億円、安全性に関するファーマコヴィジランス(GVP)関連業務は、75.4%増の277.2億円でした。臨床研究は13.1億円(32.5%)増の53.5億円となりました。その他業務(監査含む)が16.4%増の285.5億円を占めました。 医薬品業務のフェーズ別売上では、フェーズI~IIIが、前年同期の931.5億円から25.5%増で1,169.0億円、製造販売後臨床試験は144.4%増で104.4億円、一方製造販売後調査等は昨年に引き続き前年から8.2%減となり132.5億円となりました。その他の業務で、受託業務の内容ではSOP作成支援業務が増えました。 総従業員数は、19,295人で、1,667人増加。協会所属のCRA* (QC含む)は39人増加し7,074人となりました。 売上同様、ファーマコヴィジランス(GVP)関連と登録・データセンターの従業員が増加しました。 *CRA: 治験開発モニター モニタリング業務における疾病領域別プロジェクト数で多かったのは昨年同様腫瘍で、続いて代謝性疾患、中枢神経系の順となっており、トップ3の領域に変化はありません。マルチナショナルスタディーは46.4%の割合となっています。 なお、2021年の総売上高の増加は、前年の新型コロナウィルス拡大に伴うプロジェクトの延期・中止などのマイナスの影響が少なくなったことに加えて、COVID-19ワクチンや治療薬の臨床試験が一気に増加したことによるものとみています。 日本CRO協会は、今後とも、患者様に一日でも早く新薬をお届けするために、製薬企業をはじめ医療・医薬品業界に対して、会員各社と一丸となって、医薬品開発プロセスの専門的なノウハウと品質の高いソリューションサービスを提供してまいります。
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