インタビュー

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プロフィール背景
メーカーから転職
DM(データマネジメント)
入社7年目 K.T.

※記載内容は取材当時のものです

PROFILE

学生時代は生物学や化学を専攻し、研究室ではDDS(ドラッグデリバリーシステム)の研究を行う。
2011年4月、体外診断用医薬品の製造販売会社に入社し、約5年間学術部で製品PR、製品性能評価、検査機器の保守点検を経験。2017年8月よりCROに転職し、製造販売後調査のデータマネジメント業務を担当している。

CRO業界を選んだ理由は?

前職では体外診断用医薬品会社にて検査薬の販売に携わってきましたが、仕事をしていく中で実際に病気を治すことに必要な医薬品に関する仕事に携わりたいと考えるようになりました。それまで携わってきた体外診断用医薬品は人の身体に直接使用されることがないため、人に投与した時の安全性を確認するということはありませんでした。ですが、人に直接使用する医薬品はその安全性や効果を国が定める方法や一定基準に沿って十分に調査する必要があります。私は転職活動をしていく中で、医薬品の安全性や効果を評価する業務に携わりたいと考え、幅広い領域の医薬品を調査できるCROに転職することにしました。

現在の仕事内容を教えてください。

現在は、製造販売後調査に関するプロジェクトの管理・運営をおこなうデータマネジメント(DM)業務に携わっています。DMの業務内容は、販売を開始した医薬品に対して調査を行い、有効性や安全性を確認して、新たな有効性や副作用に関する情報を収集する業務です。収集した情報には、矛盾する記述内容や記載、安全性に関する確認事項が含まれていることもあるため、これらの情報の整理・確認を行い、必要に応じて事実確認や修正依頼をするなどして、より正確なデータに整形することでその医薬品の評価をしやすくすることが私たちの役割です。私自身はそれらの業務を実際に遂行するためのマネジメントを行うことや、調査を開始する前に製薬企業の担当者と調査に関する仕様の取り決めを行う新規調査の立ち上げに携わっております。

インタビュー風景

仕事の魅力・やりがいは?

CROのデータマネジメント(DM)業務は幅広い疾患領域の医薬品調査に関わることができますし、実際に自分の管理したデータが医薬品の有効性や安全性評価のベースになる業務に携われることもできます。また、新規調査の立ち上げ業務では、最終的な評価に関わる整合性のあるデータが取得できるよう社内のシステム開発部門や統計解析部門などといった関連部署と連携したり、製薬企業の担当者との打合せを行い、適切な運用とデータ収集ができるよう医師に記載いただく調査票のデザインやデータ収集システムの仕様を構築できたときにやりがいを感じられます。

仕事に求められる専門性とは?

医薬品の有効性や安全性を担保する一部分を私たちは担っているので、医薬品の知識や疾患、臨床検査に関する知識があると役に立つと思います。データクリーニング(整形)時に記載内容の確認が必要になることがありますが、そういった場面で医薬品や臨床検査に関する知識があると便利です。もちろん、必ずしも最初から専門知識がないとデータマネジメント(DM)職になれないわけではありません。最初から知識があれば役に立つことがあるのは確かですが、現場に入ってからでも製薬企業の担当者とのやりとりや調査設計や運用を通して、十分に学ぶことが可能だと思います。

今後のキャリアビジョンは?

現在は新規調査の立ち上げに携わることが多くなってきましたが、新規調査の立ち上げは長い調査の中で最初に適切な運用や調査票の設計を取り決めることが重要となります。そうすることで円滑な調査の実施に繋がり、最終的には統計解析しやすく、より正確で整合性の取れたデータを作成することができます。
調査を実施する製薬企業により良い調査の提案ができるよう、今後も新規調査の立ち上げに携わり経験値を上げていきたいと思います。

オフタイムの過ごし方は?

仕事が落ち着いているときは、できるだけ早く帰って育児を行ったり、家族と過ごす時間を大切にしています。休日は犬と散歩したり、家族と遊びに出かけたりしています。
子供がまだ小さいため中々色々な場所へ出かけるのは難しいですが、大きくなったら色々なところへ遊びに行けたらと思っています。

CRO業界を目指す皆さんへのメッセージをお願いします。

CROでは幅広い領域において、医薬品の安全性や有効性を評価する業務に携わることができます。また、自身が行った調査のデータが、最終的に医薬品を使っていただく方々の安全性を守ることにつながることにもやりがいを感じることができます。
私自身もそうでしたが、最初から薬学的な知識がなくとも現場で様々な経験を積むことで学ぶことができるので、医薬品分野に興味のある方はぜひCROを目指していただければと思います。

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