Japan CRO Association Annual Report 2024
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コンプライアンスCT(事業検討委員会)では、コンプライアンス遵守のさらなる強化や、CRO業界のコンプライアンス重視の姿勢を内外に周知することなどを目的として活動してきました。今年度は、医薬品等の開発業務におけるコンプライアンス遵守の姿勢が組織文化としてより一層定着することに貢献できるよう、活動していきたいと考えています。コンプライアンスCT(事業検討委員会)では、コンプライアンスという幅広い枠の中で各企業が公正・公平に業務を実施するためにCRO協会として今やるべきことを、メンバーや時には弁護士の方も含めて検討・ディスカッションを行っております。2023年には治験データ改ざんという大きな不祥事も問題となりました。我々はCROという枠組みを超えて医薬品等開発に関連する不祥事に関しても目を向け、コンプライアンスを遵守した組織文化の一助を担う役割を果たせるように活動していきます。◆「コンプライアンス宣言」の見直し見直しに際しては、ステークホルダーの近年の人権等に関する意識の変化等も参考にしながら、宣言文を一つひとつ検討し、見直し作業を進めてきました。その結果、人権に関する宣言(第3条)について、宣言の見直し案を提出し、理事会にて見直し案が承認されました。◆ 「CRO業務受託時における従業員個人情報の 委託者への提供に関する留意事項」の見直し当該資料は、10年以上前に作成された資料となります。制定当時と比べてCRO業務を取り巻く環境が大きく変化しているため、現在の業務内容に即した内容への見直しを行い、会員各社に展開することを目指しています。■ 医薬品等開発に関連する不祥事の事例検討 過去に臨床開発業務で発生したコンプライアンス事案の概要・発生原因・与えた影響などを総合的に分析し、展開することで、業界全体としてのコンプライアンス意識の更なる向上を図ります。■ 上記検討結果を踏まえた研修会の実施18   2023年度の活動内容   リーダー総括   メンバーからのコメント   2024年度の活動方針・課題事業検討委員会【コンプライアンス】REPORT臨床開発におけるコンプライアンス遵守の組織文化を醸成する

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